2010年04月15日

Japan Film Commission

先日、マネージャーYuzoの紹介でJapan Film Commissionという団体の関係者とその上司とVeniceで会ってきました。

なんでも、その関係者とはYuzoが大学時代から知っているらしく、その方はドラマや映画等の仕事をしながら、Japan Film Commissionで海外の映画制作の日本での撮影に関する誘致活動をしているとのこと。

そして、今回一緒にこられたその上司というのは、Babelや踊る大走査線シリーズの映画やテレビ制作のラインプロデューサーなどをされている、日本の制作現場の第一線で活躍されている方。

この方は、Babelで日米共同制作の色んな難しさを現場で体験したが、やはり、海外の映画会社が日本で撮影ができるよう、色々と法律や環境を整備しなければいけないという熱い考えのもと、Locations Trade Showに参加して、どんどんハリウッドの撮影を日本に持ってこれるようにしたいとの事。

しかも、これはボランティアでやっていると!実際の仕事は映画やドラマのラインプロデューサーなんだけど、こういった活動もされているの。

JFCとは(以下、メールからの抜粋)
Japan Film Commision(JFC)は海外の映画やテレビなどが撮影のロケーションを探すときの
日本の窓口になっている団体で経済産業省管轄の団体なんですが、
今、日本での撮影は許可がすごく厳しくて、なかなか難しい状況で、
海外の映画関係者もそれを危惧して、なかなか日本での撮影を避ける傾向にあるみたいです。
JFCはそれを少しでも解消して、日本にもっと海外から撮影できてもらうことを目的にした団体で昨年4月に設立されました。


との事。

で、早速、LAに着いた日にお会いし、時差ぼけにもかかわらず、色々と貴重なお話をしてくれました。

印象深かったのは、JFCというのは、連絡協議会という形で、NPO設立前から、各自治体に窓口が存在していたのですが、つい最近まで、文化庁の管轄だったとの事。

それが、経済産業省の管轄に変わったことで、国も、本格的に映画制作を「産業」として認め、育てようとしている証拠だってところでした。

経済産業省がCo-production用のファンドを作るなど、日本もようやく映画業界を国際的に通用する産業へと育てようとしているのかな。

もうひとつ印象深かったのは、政権が民主党に変わったことで、どうなるか、まだ不透明だと。JFC等の活動に関しては自民党時代に色々と蓄積していったものらしいので、民主党に変わっても、引き続き、映画業界を重要な産業として認めてもらえればうれしいとのことでした。

でも、本当にTax Incentiveや撮影許可等、日本も海外の映画撮影にやさしい環境になったら、日本に落ちるお金も増えるし、国のためにも良いと思うんだよね。また、海外の映画関係者がどんどん日本へ撮影で来ることによって、文化交流も増えるし、日本も海外でも通用する映画制作のヒントも得られるのではないかと、感じてます。

いずれにせよ、ようやく、色々と動き始めている感があるので、どうなるか、楽しみです。


Kevin♪



drecom_kevinagency at 10:38│Comments(0)TrackBack(0) Entertainment Business 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字